四つ葉のおうち

4人の子育てよもやまばなし

みかんいろの灯り

ひめねずみとガラスのストーブ

ひめねずみとガラスのストーブ

風の子フーとひめねずみの心が暖かくなるお話。

2011年発行。安房直子さんが存命の1969年『目白児童文学』に発表されたあと、初めて絵本になった作品だそうです。40年以上も前に書かれたのに、色褪せない宝石の粒のようなお話でした。

降矢ななさんの挿絵も必見です。降矢さんの絵には『めっきらもっきらどおんどん』の愉快で不思議でビー玉のようなイメージを持っていました。この話は暖かくはあるけれど、ただ楽しげな話とは違ってもう少し複雑です。開けてビックリ、このお話には降矢さんの挿絵がこれ以上はないと言うくらいぴったり合っていて、時期の違う2人の合作とは思えない形で1冊の絵本として高い完成度になっています。

これからおでんや炬燵でぬくぬくが恋しくなる季節、ちょうど今が読みどきです。