四つ葉のおうち

4人の子育てよもやまばなし

多指症⑩手術前検査

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手術が終わってから3カ月以上も経過してしまいました。

記憶がところどころあいまいになってしまったのですが、すっかり書きそびれてしまったので、覚えている範囲のことを順を追って説明します。

 

無事に手足口病が収まって一週間後、四つ葉ちゃん、わたし、旦那の三人で再び病院を訪れました。手術の10日ほど前のことです。3か月前、手術日が決定した際に受け取った入院・手術の書類を持参しました。

 

この日はまず整形外科の担当医の先生から手術の進行について詳しくお聞きしました。

四つ葉ちゃんの病名は「両側母指多指症」です。

右手は、親指の脇に大豆のような大きさの6番目の指がぽろんとぶら下がっています。これは手術では接合部分だけを切り取って数針縫い合わせるのみで済みました。

左手は少し複雑で、普通の親指(5番目の指)の付け根からもう外側に向かってもう一本すこし細めの同じくらいの長さの指(6番目の指)があります。骨も爪も神経もあります。こちらの手術は、一度6番目の指の中から神経を取り出して、それを5番目の残す方の親指の神経とつなげてから、6番目の指を切り落とす、という作業でした。移行された神経が完全にくっついて離れなくなるまでの2~3週間、5番目の親指のてっぺんからワイヤーを刺して固定します。その間、ワイヤーがずれたり外れたりは絶対にあってはならない事なので、左腕全体をギプスでガチガチに固定するということでした。

 

整形外科での説明の後は、麻酔科に移動して20分ほどの診察と説明を受けました。あらかじめ頂いていた書類で全身麻酔の説明書に加えて、さらに詳しく当日の流れや合併症・副作用について説明を受けました。また、手足口病が完治してから何日経過したか、風邪は引いていないか、特に咳や鼻水がないか聞かれました。咳は出なくなってからも2週間くらいは気管が過敏になっているため、全身麻酔をしている途中に鼻水が喉に落ちてきたりすると大変なことになる、軽い風邪でも全身麻酔では問題になるとわかり、ぞっとしました。秋口だったため、他の兄弟達が残りの10日間風邪を家に持ち込まないように、と心から祈りました。

それから神経ブロックについての確認がありました。四つ葉ちゃんの場合は、全身麻酔に加えて左側だけ腕神経叢ブロックもするが、それで良いかどうかの確認でした。もちろん細心の注意を払って麻酔をかけるけれども、神経ブロックは麻痺やしびれなどの後遺症を残すことがあり、1才児は体のすべてのパーツが小さい分そのリスクがないとは言いきれない。骨を削る場合はかなり痛みがでると考えられるので、神経ブロックはやっておいた方が痛みは出ない。反面、もし痛みがでてもそれは術後しばらくだけの事でやり過ごすことができる、というようにも捉えられる。私は全く無知だったのであれこれ質問しましたが、麻酔科の先生は一つ一つ丁寧に答えてくれました。そして、これだけ細かく説明をしている病院で行われるのであれば、本当に細心の注意を払ってくれるに違いない、と感じ神経ブロックもしてもらうことにしました。

 

1時半から整形外科、麻酔科での手術前検査を無事に終えて、病院を出たのは4時前でした。