四つ葉のおうち

4人の子育てよもやまばなし

多指症③周囲の人たちへの報告に際して

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〜赤ちゃんの多指症の話をどうやってしてきたか〜

四つ葉ちゃんは自分にとって4人目の子供であり、そのおかげで悩まずに済んだことがあります。

まずは、何が他の赤ちゃんと同じで、何が違っているのかだいたいわかること。つまり手の手術のこと以外は余計に心配する必要がないと早々に理解できたこと。

それからもう1つは、上の3人の子どもの時に築いてきた子育てネットワークの中に、私自身が最初から入っていたこと、でした。

四つ葉ちゃんが産まれたあと、近所のお母さんたちや周りの人にどんな風に報告をすればいいのか、戸惑っていました。母子ともに元気だし、なぁ。わざわざ話のネタのように言うのも変だし、隠したい訳じゃないけど、、どんな風に切り出すのが自然なのか?産院のベッドで悩んでいました。何しろ四つ葉ちゃんは4人目の子どもなので、誕生を今か今かと楽しみにしてくれている人が周りにたくさんいたのです。

ところが退院して蓋を開けてみると、生まれた次の日には、上の子どもたちが小学校や幼稚園で多指症のことも既にみんなに報告済みで、わたしの悩みはほぼなかったことになりました。初めて聞いた時は驚いた人も多かったかもしれませんが、私と四つ葉ちゃんが登場する前に、一度心の中でその驚きを噛み砕いてもらう時間の猶予ができました。

子育て中のお母さんの中には、四つ葉ちゃんとは違う内容でも、これまでに何らかの心配事を自分の子供で経験したことがある方が沢山います。大きいお兄ちゃんの方はもう5年生なので、そちらの子育てネットワークだともう成人してたり孫がいたりするお母さんも混じってたりして、お母さん業の先輩が沢山です。私の話を親身になって聞いてくれたり、実はうちの子も全身麻酔を赤ちゃんの時にしてねとか、同じ先生に見てもらったことあるよ、と話してくれたり、私なんか自分の親指が他の人よりすごく短いって最近気づいたのよ!なんて言ってくださる方までいました。手術の時にはなんでも言ってね、と何人のお母さんに言ってもらったかな。。。

 

私1人では、そんなに大勢の人に伝える事は出来ませんでした。今でも初対面の人やあまり親しくない人に突然話すのには抵抗があります。自分から話すのは1日3回が限度だな、と計ったりもしています。赤ちゃんの手はもともと小さいし、わざわざ指の数を数えたりしないので、自分から言わない限り誰も気づきません。事務的に必要な場合を除いて、普段は相手が四つ葉ちゃんのことを心底可愛いと思ってくれているように感じた時と、どんな驚き方をされても戸惑わない、と心の準備ができた時だけ話すようにしています。話して良かったな、と思う時も半分くらいあります。

私が住んでいるさいたま市では、区内に住む全部の生後4ヶ月の赤ちゃんとそのお母さんを一堂に集めて交流してもらおうという育児イベントを保健センターが開いています。上の子どもの時には、何も思わずに出向いたのですが、今回は気が乗りませんでした。

初対面の人ばかりで、参加者の半分くらいは第1子のお母さんたちの輪の中で、実はこの赤ちゃんは指が1本多いんです、と言ったらみんなどんな顔をするのだろう、と考えると憂鬱で、参加しませんでした。保健センターの方は、半分くらいは私の気持ちを正確に読み取ってくださり、後の半分は少し産後うつなどを心配してくれていたのかな?交流会に参加しない代わりに、体重の伸びが良くない四つ葉ちゃんの体重計測のため、という理由で、新生児訪問の後も2回ほど自宅を訪問して様子を見にきてくれました。